和菓子の代表として知られる大福の中で、昭和の終わり頃に作られたといういちご大福は、いまでは定番の人気和菓子。
いちごの甘酸っぱさが餡子の甘さをほどよく中和するので、うっかりパクパクと食べてしまいます。
ところで、いちご大福のカロリーってどのくらいなんでしょうか?
和菓子はヘルシーで、ダイエットの時にもいいって聞きましたがそれって本当?
今回はいちご大福のカロリーや、ダイエットに影響はあるかについて紹介します。
いちご大福のカロリー
和菓子がヘルシーと言われる近頃ですが、やはりあんこにお砂糖がたっぷり入ったお菓子なので、カロリーが気になります。
いちご大福はいちごが丸ごと1個入っている分、普通の大福よりカロリーが低いですのですが、いちご大福のカロリーは どのくらいでしょう?
いちご大福1個(80g):148kcal
ごはん1杯(150g):234kcal
ごはん2/3杯(100g):150kcal
いちご大福のカロリーは、いちご大福1個を80gとした時、148kcalです。
ちなみに、ごはん一膳分(ごはん茶碗に軽く1杯150g)のカロリーが234kcalです。
ごはん100gあたり、156kcalとなっていますので、ごはんお茶碗に2/3と同じくらいのカロリーということになりますね。
農林水産省HPより
ごはんと比べてそれほどカロリーが高いわけじゃないんだね。
それではいちご大福以外の大福の一般的なカロリーを見てみましょう。
いちご大福1個(80g):148kcal
普通の白大福 1個(96g):232kcal
豆大福 1個(65g):162kcal
よもぎ大福 1個(73g):166kcal
大福を比べてみると、やはりいちご大福のカロリーは低めですが、市販されているいちご大福には、餡子と一緒にホイップクリームやカスタードクリーム、チョコレートクリームで包まれているものもあります。
ホイップクリームなどのクリーム類はかなりの高カロリーなので、当然ながらその場合はカロリーがぐーんと高くなってしまいますよね。
たっぷりクリームを入れたいちご大福をバクバク食べたい!
逆に、いちごの粒が大きいものになれば、あんこやお餅の量が変わってくるので、その場合はカロリーが低くなるでしょう。
いちご大福はダイエットに効果的?
一般的に大福はカロリーが高いけれども、食物繊維が豊富な小豆が使われていて、いちごのビタミンなども取れるので栄養バランスがよいため、比較的太りにくいと言われますが、食べたから痩せるなんてことはありませんよね…。
一般的ないちご大福に使われている材料はなんでしょう?
・いちご
・砂糖
・水飴
・もち粉/白玉粉
栄養価の高いと言われる小豆ですが、大福には、あんこ使われている小豆に、たくさんのお砂糖が使われているために糖質が高いです。
ダイエット中の方や、糖質を気にしている方はいちご大福の選び方、食べ方に注意しましょう。
小豆の栄養には注目してるよ!
大福が誕生したのは、江戸時代と言われ、餡子に砂糖を混ぜたものをおもちでくるみ、焼いたものを売っていたそうですが、その頃まで砂糖は貴重品だったので餡には塩を混ぜた塩餡を使っていたそうです。
小豆の栄養
小豆は栄養価の高さで知られていて、薬膳でも欠かせない食材です。
小豆の煮汁は、ポリフェノールやビタミンB1、B2、サポニンなどの栄養素が入っていて、小豆茶としても飲まれています。
・食物繊維(ごぼうの3倍)
・ポリフェノール(赤ワインの1.5倍)
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・サポニン
・亜鉛
・カリウム
・鉄分
・カルシウム
・アントシアニン
デトックス効果・便秘予防にも
小豆の皮には利尿作用があり、むくみ解消に効果的なサポニンや、水に溶けない不溶性の食物繊維が多く含まれ、老廃物を外に促し便秘を防いでくれて、デトックス効果が期待できます。
食物繊維のおかげで、便秘の時には強い味方ですね!
また、カリウムも含まれているので、汗と一緒に出てしまっても補給ができるのです。
小豆を食べていたらかなり健康になれそう!
抗酸化作用で老化や疲れを防ぐ
小豆に含まれているポリフェノールとサポニンは強い抗酸化作用を持っていて、細胞の老化を防いでくれる効果も期待できます。
また、ビタミンB群は体内の疲労を減らしてくれて、疲れにくい体を育ててくれます。
亜鉛や鉄分も含まれているので、貧血を防ぐ効果も期待できます。
ポリフェノールの抗酸化作用でお肌もキレイになりそうです。
ただ、小豆は砂糖と一緒に食べると血糖値が上がりやすくなってしまうので、ダイエットを目的に小豆を取るならば、砂糖を入れない方がいいのですね。
だんご
小豆茶は小豆を煮出したものだから、砂糖が入っていないんだね。
ちなみに、小豆を潰して裏ごして皮を濾した、こしあん100gあたり155kcalです。
裏ごしして、食物繊維たっぷりの皮を取り除いてしまっているので、栄養価は下がってしまいますがカロリーはこしあんの方が低く抑えられますね。
いちごの栄養
いちごには、ビタミンCや葉酸、カリウムが含まれます。
いちごには肌の潤いを保ち、強い抗酸化力をもつというビタミンCがたっぷり含まれていて、ビタミンCの含有量はフルーツの中でもトップクラスです。
・葉酸
・カリウム
・食物繊維
葉酸は、お母さんが妊娠中に、お腹の中の赤ちゃんの成長には欠かせない栄養素で、体内で赤血球を作るのを助け、貧血予防の効果も期待できます。
風邪をひいたときはイチゴを食べなさいってお母さんが言ってたよ。
いちごにも食物繊維が含まれているので、小豆とともに便秘を解消してくれますので、老廃物をデトックスしてくれ流効果がありますね。
いちご大福 白あん
いちご大福には小豆のこしあん・粒あんだけでなく、白あんもあります。
白あんは小豆あんとは違ったスッキリとした甘さで、いちごの酸味がまた違った味わいを楽しめます。
白あんはの原材料は、白インゲン豆、白小豆などの白い豆です。
白あんのカロリーは100gあたり155kcalで、こしあん100gあたり155kcalと同じです。
白あんや、こしあんのカロリーは粒あんより低めなので、ダイエットを気にしている方は白あんかこしあんのいちご大福を選ぶと良いかもしれません。
白インゲン豆にも、食物繊維が多く含まれていて、茹でた大豆の約2倍と言われています。
お豆には食物繊維がたくさん含まれているんだね。
また、老廃物の代謝を促してくれて、たんぱく質やカリウム、カルシウムなども豊富です。
・たんぱく質
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・亜鉛
・鉄分
・リン
いちご大福でダイエットに影響は?
いちごが丸ごと1個入っているため、その分あんこの量が少なめでカロリーを低く抑えることができます。
いちご大福には、小豆やいちごの食物繊維をはじめ、利尿作用のあるサポニンや、抗酸化作用のあるポリフェノール、アントシアニンも入っていて、栄養成分が高いことをみると、ダイエット効果が期待でき、お肌にも良さそうです。
いちごの酸っぱさが甘さを抑えてくれて、これならダイエット中におやつに食べても大丈夫では?
と思いますが、忘れてはいけないのは、大福には小豆のあんこに大量の砂糖が使われていて、カロリーや糖質は意外と高いことです。
ホイップした生クリームやカスタードクリーム、チョコクリームなどが加われば一気に高カロリー食品になってしまいます。
いちごが入っているから、何個食べても大丈夫!
なんてことはないのですね。。
いちご大福は、いちごの酸味で食べやすく感じますが、どんなものでも食べ過ぎには要注意です。
いちごが丸ごと1個入っている分あんこの量が少なめで、その分カロリーを低く抑えることができるならば、なるべく大きないちごを選んで、砂糖の入ったあんこの量と、もち粉・求肥でできているために高カロリーな皮は、少なめに抑えましょう。
急いで食べずに一個をゆっくりと食べるなど、食べ方に気をつければ、ダイエット中でも空腹を抑えるのにおいしく一役買ってくれそうです。
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