チーズケーキは人気のお取り寄せスイーツですが、いつから日本で食べられるようになったのでしょう?
日本ではいつからチーズケーキや、その元になったものが現れたのか気になりますね。
この記事では日本でのチーズケーキの歴史や、いつ頃から現在のようなチーズケーキをお店で出すようになったのかについて書いていきます。
チーズケーキの日本での歴史は?
チーズケーキを作るにあたって、チーズはいつ頃から食べるようになったのかを調べると、日本にはチーズの日という記念日がありました。
旧暦の10月に当たる11月11日がチーズの日!
これはきっと、日本に最初にチーズが入ってきた日か、おいしいチーズを食べる日なのだろうと思ったら、そういう日ではないようです。
11月11日はチーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会が制定したチーズの日。
日本におけるチーズの元祖は「蘇」と呼ばれるもので、旧暦の10月に作られていた。
チーズの日は、旧暦10月が現在の11月ごろに当たることから、覚えやすい11月11日に制定された。
出展:https://news.nissyoku.co.jp/today/597444
「蘇」を作っていた日がチーズの日に!
では「蘇」はチーズだと認められているということですね。
日本にはいろんな記念日がありますね〜。
チーズの起源「蘇」とは?
チーズの起源で、旧暦の10月に作られていたという「蘇」とは、どういった食べ物なのでしょうか?
日本に乳製品の牛乳や「酪」(ヨーグルトのようなもの)や、「蘇」(クリームチーズやバターのようなもの)が入ってきたのは、飛鳥時代が始まりとされています。
「牛乳を大一升を煮詰めると、小一升分の蘇ができる」という意味のことが書かれていますが、実際に牛乳を煮詰めていくと、クリームチーズのようなものが出来上がるようです。
「延喜式(えんぎしき)」によると「蘇」は、全国各地で作られていて、朝廷に貢物として献上していたという記録が残っていて、献上された「蘇」は、朝廷に薬として収められていたとあります。
当時の食生活の中で、乳製品から作られたクリームチーズのような食べ物は、滋養に優れた食品だったのでしょうね。
やはり高級な食材は薬として扱われるのね。
平安時代の貴族の日記を見ると、「蘇甘栗使(そあまぐりのつかい)」という勅使がいて、朝廷から「蘇」と並んで「甘栗」もお正月などにお祝いの品として届け、収められていたようです。
平安時代には、蔦の樹液を煮詰めた甘葛(あまずら)が甘味料として使われていましたが、「蘇」に蜜をかけて薬として服用した記録なども残っています。
平安時代に、クリームチーズにシロップをかけて食べていたのかもしれませんね。
明治時代のチーズケーキ
明治に入ると、それまで禁止されていた肉が食べられるようになって、西洋料理店も開かれていき、肉料理に加えパンやカステラ、コーヒーや葡萄酒が広く好まれるようになっていきます。
そんな中、日本でいちばん古いチーズケーキの記録は、明治時代に発行された「万宝珍書」という料理の書物に出てくる「ライスチーズケーキ」というもののようですが、残念ながら「ライスチーズケーキ」は、あまり評判が良くなく、広がりませんでした。
動物性食品や乳製品に対しての理解が必要とされていく中に、西洋料理に関する本が出版されたのですね。
日本で広まった戦後のチーズケーキ
結局、日本にチーズケーキが入ってきたのは昭和の時代になり、戦後になってから進駐軍のアメリカ人がアメリカで食べていた「ベイクドチーズケーキ」を持ち込んだことからと言われています。
その後、本格的にチーズケーキが日本に根付いたのは1960年代で、レストランなど色々なお店でチーズケーキを販売するようになった頃は、まだチーズそのものが珍しく、お店で売られていたケーキはバタークリームのものが多かった時代ですね。
この時代のケーキの写真を見ると、着色されたチェリーが上に乗ったりしてるよね。
バタークリームの土台にピンクとか、緑の砂糖の飾りが乗っていたものよ。
1964年創業の赤坂のトップスがレアチーズケーキを販売し、流行に敏感な若者たちは、おしゃれなレストランで出されるレアチーズケーキに憧れたそうです。
1969年に神戸のモロゾフがデンマークチーズケーキを販売し、1970年の高度経済成長の時代には日本で大阪万博が開かれ、70年代にはチーズケーキブームが訪れます。
戦後に洋食が根付いて、バタークリームや砂糖の飾りが乗ったケーキしかなかった時代に登場した、チーズケーキの美味しさは新しい時代の幕開けだったのかもしれません。
若者が憧れるチーズケーキは、外国から運ばれてきた新しい味だったのですね。
日本発祥のチーズケーキの店はどこ?
スフレチーズケーキは1970年代に当時の大阪のプラザホテルの製菓料理長だった安井寿一氏が考案した、日本発祥のチーズケーキです。
日本製のふわふわのチーズケーキはメレンゲをたくさん使い、日本人の口に合うように開発されたもので、海外では「ジャパニーズスタイルチーズケーキ」として知られています。
いろんな人が頑張ってくれたおかげで、いろんな種類のおいしいチーズケーキが食べられるんだね〜。
今ではスフレチーズケーキをはじめ、様々なおいしいチーズケーキがどこのお店でも手に入ります。
レシピもたくさんあって家庭でも美味しく手作りができてしまうなんて、いい時代を作ってくださった料理家の先生方には感謝しかありません。
平成からのチーズケーキは?
チーズケーキも進化が進み、平成に入るとぐっと最近のものになってきますね。
イタリアからティラミス
平成に入ると、マスカルポーネチーズとクリームを使ったイタリアのティラミスがブームになり、新しい味のスイーツとして日本に定着しました。
当時はティラミスだけではなく、イタリア料理もブームになり雑誌やテレビでも特集が組まれるなど、おしゃれな男女が流行に乗っていました。
この頃になると美味しいスイーツが、ケーキ屋さんはもちろん、コンビニやファミレスで手軽に楽しめるようになってきます。
北海道ルタオからドゥーブルフロマージュ
1990年代、北海道小樽の「ルタオ」から、「ドゥーブルフロマージュ」が発売されています。
北イタリアのマスカルポーネチーズをレアチーズ部分に使い、ベイクドチーズケーキと二層になっている、発売当時から売れ続けているという人気のチーズケーキです。
もうおいしいケーキしか売ってないですね。
伝統的な製法を大事にしつつ、進化を続けることで愛され続けているのですね。
スペインからバスクチーズケーキ
そして2000年代に入りスペイン出身の、表面が真っ黒のインパクトあるバスクチーズケーキが登場します。
スペインのバーで、お酒のお供としても売られているスタイルのケーキなのだそうですが、こちらもコンビニスイーツとして爆発的に広まり、いまではすっかり定着して、おなじみのチーズケーキになっています。
日本発祥のチーズケーキや日本での歴史のまとめ
日本でのチーズ・チーズケーキの歴史と進化を見て見たら、乳製品が外国から入ってきてから、チーズケーキとして日本に定着したのは以外にも1960年代に入ってからで、日本発祥のスフレチーズケーキや、いまでは定番のティラミスやベイクドチーズケーキも最近のものでしたね。
いつでも美味しいチーズケーキが食べられることに感謝したいです!
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