身近なおやつのチョコレートのお菓子に、アメリカ発祥の家庭的なケーキ、ブラウニーが挙げられます。
バレンタインの時期になるとレシピ動画がたくさん上がるほど人気のチョコレートケーキは、ふわっとしたケーキのようなものから、ソフトなクッキーっぽいものとバリエーションも豊富です。
ここではブラウニーがいつ生まれたのか、他のチョコレートケーキと何が違うのか見ていきましょう
ブラウニーってどんなお菓子?
ブラウニーはアメリカやイギリスで愛されているお菓子のひとつで、アメリカでは家庭ごとにレシピがあると言われるほど、家庭的なお菓子です。
ブラウニーは通常小麦粉をほとんど含まず、代わりにチョコレートやココアパウダー、砂糖、バター、卵を主な材料として作られます。
生地がふわっとしたチョコレートケーキのようなもの、しっとりとしたキャラメルのようにファッジなもの、ソフトクッキーのような質感のようなものと様々なバリエーションがあります。
ちょっとさっくりした食感のブラウニーが好きです。
濃厚で上質なビターチョコレートやミルクチョコレートを使って、クルミやピーカンナッツやバナナが入ったブラウニーを、少し温めてアイスクリームや生クリームをたっぷり添えて楽しむとよりリッチになります。
ブラウニーはアメリカ発祥
昔から家庭で作られ、ホームメイドのお菓子として人気のブラウニーですが、発祥については諸説あり、いつ、どこで作られたかは明確にはされていないようです。
ブラウニーは、1893年のシカゴ万博博覧会で披露されたのが始まりとされる説があります。
パーマーズホテル(現ヒルトングループホテル)の創業者から「参加する女性がつまめるくらいの、小さなデザートを作ってほしい」という依頼にシェフが作ったお菓子で、現在もホテルで販売されているということです。
イメージ的には家庭の主婦が子供のおやつに作っていたホームメイドのお菓子だった。
また、アメリカの主婦がチョコレートケーキを作るときにベーキングパウダーを入れ忘れたものだとか、うっかり小麦粉の量を間違えたら濃厚で美味しかったなど、色々な説がありますが150年くらい前から食べられるようになったものであることは確かなようです。
チョコレートが手軽に手に入るようになった頃でしょうか?ブラウニーはわりと新しいお菓子なのですね。
ブラウニーの語源は妖精の名前?
見た目から、英語の茶色(brown)が語源という説もありつつ、スコットランドなどの中世のケルト地方に伝わる伝説の「妖精ブラウニー」からきているという説があります。
「妖精ブラウニー」は、内気な性格で家庭の中に最低一人は住み着いている「お手伝い妖精」で、家事仕事を手伝ってくれるいい妖精なのだそうです。
お手伝いの報酬にカップ一杯のミルクやクリームを部屋の隅に置いておくのが決まりで、それを忘れると悪い妖精になって家の中を荒らされてしまうそう。
西洋の座敷わらしみたいなものかな?
小さな毛むくじゃらの茶色い妖精なので、その姿からお菓子のブラウニーの名前になったということのようです。
ブラウニーとガトーショコラとの違いとは?
ブラウニーと同じようなチョコレートケーキの定番に、ガトーショコラがあります。
ブラウニーはチョコレートケーキを四角く切っただけのものに見えますが、チョコケーキ好きの間では何かと話題になるこの違いは何かみていきましょう。
ガトーショコラとは?
語源はフランス語で、「ガトー」は焼く、「ショコラ」はチョコレートの意味です。
ガトーショコラは、オーストラリア発祥の「チョコレートケーキの王様」と呼ばれる濃厚で上質なケーキで、間にアプリコットジャムを挟んで、ホールサイズのケーキの表面をココアパウダーや粉糖で飾ります。
卵を君と白身に分け、卵白を泡立ててメレンゲにしたものを、軽く混ぜ合わせて生地にする。薄力粉の量はブラウニーより少なめで、焼き上がりはふわっとした質感になる。
ブラウニーとは?
英語の茶色(brown)が語源のアメリカ発祥の、中にクルミやピーカンナッツが入るザクっとした家庭的なチョコレートケーキのこと。
スクエアの平たい形で焼いて、四角くカットするのが特徴です。
卵を全卵のまま「共立て」でメレンゲにせず泡だて、生地に混ぜ合わせます。薄力粉の量はガトーショコラより多めで、サックリとした食感になります。ローストしたナッツを加えるとサックリした歯ごたえが楽しめます。
ブラウニーとファッジブラウニーの違いとは?
ブラウニーの種類には様々なものがあり、ケーキのようなふわっとしたものと、キャラメルのように濃厚なべったりしたものとに別れるようです。
「チョコレートファッジブラウニー」は、普通のブラウニーよりも濃厚でねっとりしているキャラメルのような、キャンディー状になったお菓子。
「ファッジ(fudgy)」とは歯にくっつく、ねっとりしたという意味です。
ファッジブラウニーは砂糖、バター、ミルク、を温めて作りますが、使用する砂糖の量が多いため、甘くねっとりとした食感にしあがります。
甘いので少量でも満足でき、食べる時は小さく切って、コーヒーなどの飲み物と合わせて少しずつ食べるのがおいしい食べ方です。
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